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最近、インドの経済が力をつけているというニュースをよく聞くよね!
特に、IT産業で力を発揮していて、世界を代表する米IT企業のMicrosoftやGoogleのCEOがインド人というのは驚き。
今回は、なぜ開発途上国のイメージが強いインドでIT分野が発展しているのかについてみていこう!
実はインドは大昔から数学が得意な国。
知らない方も多いと思うけど、紀元前の時代に「0」という概念を世界で最初に見つけたのはインド人なんだ!
また、1600年代に建てられたタージマハルは左右対称の美しい建物で、こんな建物は数学や建築の技術がないと作ることはできないと言われているよ。
インド人は昔から数学に強かったんだね!
そんなインドだけど、近代に入ると長くイギリスの植民地支配を受けるようになる。
その影響で国内は貧しくなり、教育に力を入れる余裕がなくなってしまう。
その後、第2次世界大戦が終わり念願の独立を達成したんだけど、国内は植民地支配で衰退し切っていた。
これを打破するために掲げた政策が、「数学教育」だったよ。
かつて得意だった数学をもう一度復活させ、国を盛り上げようとしたんだね。
この政策がはまり、インドは世界でも有名な数学大国となった。
コンピュータには数学の知識が必要不可欠であり、このことがインドのIT産業が発展した一つの理由と言えるね!
アメリカといえば、GAFAを擁する世界のITの中心となる国だね。インドは、このアメリカと12時間の時差があるよ。
それがどうかしたの??
12時間の時差があるということは、アメリカが夜のときインドは朝ということ。
アメリカのIT企業が寝静まっている頃に、インドでは「さあ仕事頑張るぞ!」と意気込んでいる時間だね。
つまり、アメリカとインドがタッグを組めば、24時間にわたってシステムの管理や開発ができるというメリットがあるんだ。
こうした理由で、アメリカのIT企業は続々とインドに進出して、インドのIT産業の発展の地盤が整っていったんだ。
インドといえば、カースト制度は切っても切りはなせない関係。
カースト制度とは、インド国内に残る身分制度のことだね。
このカースト制度には、職業グループという意味を指すジャーティというものがある。
具体的にいうと、清掃員のジャーティとか羊飼いのジャーティみたいに、職業ごとにジャーティがあるイメージ。
インドの人々はどこかのジャーティに所属していて、これは先祖代々受け継がれるんだ。
つまり、インドの人々の職業は、ジャーティによって生まれる前から決まっているということ。
もっというと、職業を選択する自由がないということなんだ。
自分がなりたい仕事に就けないって辛いね…。
ただ、IT分野の職業に関しては状況が違った。
IT産業は最近できた分野であり、ジャーティが存在しなかったのだ。
ということは、IT分野の仕事は、どんな人でもつける可能性があるということ。
たとえ身分が低い人であっても、能力さえあれば技術者になれるってわけ。
そうなると、貧しいジャーティに所属している人々は、
「自分もがんばれば技術者になってお金持ちになれる!」って思うよね。
こんな形で、インドではIT技術者になろうとする人が増えて、結果的にIT技術が向上したんだ。
いかがだったでしょうか。
IT分野がたまたま発展したわけではなく、インドの教育方針、地理的背景、カースト制度の存在。
こうした理由があり、インドのIT産業が伸びているんだね。
これから人口が伸びてくる国でもあるから、ぼくたちが想像しないレベルで発展を遂げるかもしれないね!
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