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今回は、今のモンゴルの基礎となったモンゴル帝国についてのお話。モンゴルというと、みなさん何を思い浮かべるでしょうか?
相撲、朝青龍、白鵬…。
相撲しか思いつかないじゃないか!そんな方も多いんじゃないかな?笑
ただ、この国、昔は世界を席巻した大帝国だったということは意外と知らないのではないでしょうか。モンゴル帝国がどのようにして大きくなっていったのかについて見ていこう!
モンゴル帝国は、チンギス・ハンという人が作った国。
東アジアの小さな国から始まったんだけど、彼の孫であるフビライ・ハンまでの3世代で、ユーラシア大陸をほぼ制覇した国なんだ!
以下がチンギス・ハン一族の家系図だ。
上図のように、チンギス・ハンの子や孫たちは最終的に4つのハン国と元朝の合わせて5つの国を作った。これらが緩やかな繋がりを持っていて、全てを合わせてモンゴル帝国というんだ。
モンゴルには、元々いくつもの部族が住んでいて、”国”という感じではなかった。そこに、当時力をつけていたチンギス・ハンが皇帝となり部族をまとめ、モンゴル帝国を作ったよ。
ただ、最初のうちはアジアの小さな国の一つ。そこでチンギス・ハンは、国の力をつけるため征服活動を繰り広げていくんだ!
チンギス・ハンは、ナイマン→ホラズム→西夏と攻め、国を大きくすることに成功したよ。
これによって、ヨーロッパとの交易路が作られて、モンゴル帝国はさらに勢い付くんだ!
やがて、初代皇帝チンギス・ハンが亡くなり、三男オゴタイ・ハンが皇帝を引き継ぐぞ。
オゴタイは、東方面にあった金を征服し、ヨーロッパ遠征をも行うよ。
このヨーロッパ遠征では、ロシアの諸侯たちを服属させて、極めつけにはポーランドとドイツの連合軍との戦争(ワールシュタットの戦い)で勝ったんだ!
また、この遠征で指揮を取ったのは、彼の1番目の兄(ジュチ)の子。それもあって、ジュチ一族が、今のロシアあたりにキプチャク・ハン国という国を作ったよ。
第3代皇帝は短期で終わったが、第4代皇帝モンケ・ハンの時は、さらに領土を大きくするぞ。
モンケは、今の韓国や中国南部、東南アジアなどを征服した。さらには、イスラム教の王朝であるアッバース朝を攻め、なんと滅ぼしたよ。
ちなみにアッバース朝征服に派遣されたのは、彼の弟のフラグ。このフラグが、今の中東エリアに、イル・ハン国を建てるよ。
第5代皇帝は、元寇で有名なフビライ・ハン。この時にモンゴル帝国最大領土を迎えるよ!
フビライは今の中国南部やミャンマーあたりに侵攻した。そして、中国東部に元朝を作り、ここがモンゴル帝国の中心となったよ。
モンゴル帝国の最終形態が以下の通り。4つのハン国と元朝の5つでできているのがわかるね!
第5代皇帝フビライ・ハンの時に、これだけ大きくなったモンゴル帝国だけど、中心国である元朝とそれ以外の4つのハン国とで仲が悪くなる。
それは、フビライが、4つのハン国を冷遇したことが大きな理由。
こうした内部のごちゃごちゃもあって、フビライの死後、モンゴル帝国はどんどんと衰退した。そしてモンゴル帝国は、急激に縮小してモンゴル高原に戻ることとなったぞ。
いかがだったたかな?
モンゴル帝国は、このようにしてアジアの国が世界最大規模の国となったんだね!
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