最近、何かとよく聞くベラルーシという国。
美人が非常に多いという噂があるほど、美女大国と言われています。何かワクワクするね!笑
一方、国自体に目を当ててみるとどうだろう。実はベラルーシ、「欧州の北朝鮮」とのあだ名もある独裁国家と言われている。
今回は、謎に包まれたベラルーシの歴史と問題についてわかりやすく解説するよ!
昔から欧州とロシアの板挟み
ベラルーシという国は「ヨーロッパ」と「ロシア」の2つの勢力に取り込まれてきた歴史があるんだ。
これがこの国を語る上で大きなミソ。
下の図が、ベラルーシの変遷だよ。

ご覧のとおり、ロシア側に入ったり、ヨーロッパ側に入ったりしてきたんだ。
結局、第二次世界大戦を終える頃には、ソ連側に入ることで落ち着いたよ。
第二次世界大戦後のベラルーシ
ソ連の解散

支配を受け続けてきたベラルーシだけど、ソ連が崩壊したことによって、やっと自由の身になることができた。

やったね!
これでベラルーシの時代が来た!

ただ、実はそうもいかなかったんだ…
地理条件が悪すぎベラルーシ

実は、ベラルーシは海に面していない内陸国。これはとっても一大事だ。
海がないと、港が作れないから海上貿易で稼ぎまくることもできない。
また、天然資源が乏しい国でもあり、自力で生きるというのもできないのがベラルーシなんだね。
大統領ルカシェンコの登場

そんな中登場したのがルカシェンコという男。ベラルーシの最初の大統領選挙で当選したよ。
彼は、国内の厳しい状況を切り抜けるため、政府が国全体を管理する共産主義体制を敷いた。
また彼は、大統領の任期は2期10年と決められていたのに、2004年に任期そのものを撤廃。
2022年の憲法改正で任期制度は復活したものの、ルカシェンコ独裁体制を敷いたよ。

やりたい放題…。
ルカシェンコの政治について

ルカシェンコは、ヨーロッパとロシアの間にあるという地の利を生かして天秤外交をしてきた。
まず、国内景気がマシな時は、ロシア寄りの外交を展開。
一方、景気が悪い時は、ヨーロッパに寄るそぶりを見せる。
ロシアは、周りの国がヨーロッパ勢力に飲み込まれると都合が悪いので、ベラルーシを引き留めようと資金援助を持ちかけるんだ。
こうして、ルカシェンコはロシアからの資金をうまく引き出す外交をしてきたよ。
ロシアの弱みにつけ込みながら高い調整力で貧しい国を維持したんだね。

ん〜、策士だね。
ロシアと天然ガス

ロシアに揺さぶりをかけつつも、なんだかんだロシアとの結びつきが強いのがベラルーシ。
ロシアから格安で天然ガスを購入し、ヨーロッパに転売し利益を得るというビジネスも展開するよ。
こんな背景があり、ベラルーシはロシアに頭が上がらない関係と言えるね。
2020年の大統領選挙

独裁を続けてきたルカシェンコだけど、2020年に行われた大統領選挙でも案の定当選したよ。
しかし、ライバル候補者が拘束されたり、不自然に高い得票率であったりと、不可解な点が多い選挙だったんだ。
それを受け、国民の溜まった不満は爆発。大規模なデモ活動を行い、ルカシェンコに反発した。
しかし、ルカシェンコはそれを弾圧。大統領の座に再びつくことになったんだ。
孤立するベラルーシ

国民の大きな反発にもかかわらず、独裁を進めるルカシェンコにいよいよ国際社会が動き出すぞ。
EUはこの大統領選挙の結果を認めないとして、ルカシェンコの資産を凍結するなどの経済制裁を行ったよ。
ヨーロッパに愛想をつかれてしまったベルラルーシ。残る味方はたった1国、ロシアだけ。
ただ、ロシアにだけは味方でいてもらわなければ、国内経済が大変な状況になってしまう。
こうした理由で、ベラルーシはロシア寄りの国となっているんだね。

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